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ロシアタレントとの出会い#12

img048ロシアモデル第一号アンナ18歳、木津智史初めてのロシアモデル写真集、 19年前の事でした。撮影初日、二日目は軽井沢のスタジオ付別荘を借りて撮影スタート。三日目の撮影は私の自宅付近の日本家屋を借りて二人を撮影。

私の良い写真を撮る為の心得.... 撮影場所の環境や状況を出来るだけ早く把握する事。 どこでどの衣装を着せてどのような雰囲気で撮るか...事前に考えておかなければならないのであるが私の場合は撮影寸前の思いつきで撮ることが多い。 道具や小物、ある物は何でも利用して撮る。 決められた撮影時間内にどれだけ沢山シャッターを押せるか...撮影をスムーズにする為には、モデルにわがままを言わせないようにする...『決して怒らず』をモットーにしている。往々にしてモデルはわがまま...いかにスムーズにモデルが気分良く仕事をしてくれるかが重要な事。 カメラマンの腕も重要だが良いモデルがいなくては良い作品を作れない。 プロのモデルは初めての場所、初めてのスタッフであってもすぐに溶け込んで要求通りの仕事が出来る。素人のモデルは撮影前からスタッフや周囲の状況が気になって自然な表情も自然に立つことさえも出来ない。

ユーリア・ノーバもデビューの時はかなり緊張していたのを覚えている。 不思議なことに彼女の写真はすべて使えるのだ...やはりユーリア・ノーバは特別なモデルである事は間違いない。

私は撮影に集中したいのでスタッフは少ない方が好きである。プロのモデルより素人のモデルを撮る事の方が難しいけれど私は経験のないモデルを撮ることが好きである。何故なら自分のイメージ通りの写真が撮れるからだ。美しさ、初々しさ、清潔感、...etc....どのように表現できるか...カメラマンの腕の見せ所でもある。

モデルがリラックスできるように撮影前、私の作品を見せながらおしゃべりをすることも多い。特にヌード撮影の場合はモデルとのコミュニケーションがとれなければ良い写真を撮ることが出来ないからだ。私を見た第一印象は?...とモデルに聞くと『ちょっと怖そう』とか『マフィアみたい』...?とか言う。 『私の風体から想像してこんなきれいな写真を撮る人とは思えない』とほとんどのモデルが言う。勿論、アンナにはいつも私の作品を見せていた....それなのに写真集の撮影となると緊張と警戒心で笑う事も出来ないアンナとユーリアだった。緊張が和らぐまで少し時間がかかってしまった。

ロシアタレントとの出会い#11

img991アンナの写真集出版が決定したので帰国前に急いで撮影しなければならなくなりました。クラブのオーナーに彼女達が店を休む許可を急いでとりました。
彼女達の滞在期間は6カ月、残り2か月前のことでした。

この写真集が出版されたのは20年前。当時私は主に日本人モデルを撮っていました。その頃、私は自分で企画した『女子大生ヌードシリーズ』『そっくりさんヌードシリーズ』などのヒット作品を雑誌に発表していました。
K出版社から女子大生ヌード写真集を出版したところ大変話題になりテレビや週刊誌で取り上げられたのです。K出版社で始まって以来の売り上げを記録したので続けて第二段も出版が決まりました。
その後、アンナの写真と企画書を出版社に持っていきました。ロシア人ヌードは珍しいという事とアンナが新鮮であると言う事で出版社も写真集を作ることにしたのです。

写真集が決まったので早急に撮影場所や衣装など手配したのです。
アンナ一人撮影する予定でしたがアンナがどうしても一人は嫌だというのでアンナの友人、ユーリアも同行してもらいアンナと一緒に撮影することにしたのです。主役のアンナよりも友人のユーリアの方がわがままだったので撮影はいろいろ難しい事がありました。アンナの写真集だったのでアンナばかり撮っているとユーリアのきげんが悪くなるし...調整するのが大変だったのです。ユーリアの嫉妬心が撮影の邪魔をしたのです。彼女達はモスクワで子供のころからの同級生...ユーリアが日本に行くというのでアンナも一緒に日本に来たのです。彼女達は常に一緒にいる事が安心と考えていたようです。彼女達にとって外国に来る事は初めての経験でした。しかし私は良い写真を撮らなくてはならないのですから二人の機嫌を損なわないように終始気を使って撮影をしたのです。アンナは写真を撮られることが好きだったので問題は無かったのですが主役でないユーリアは思うようなポーズをとろうとしなかったのです。例えばヌードになった時、いつも胸を手で隠したり下半身を両手で押さえて自然なポーズのヌードを撮らせなかったり...どうしても撮影がスムーズにいかないので最後はアンナだけで撮影することに同意してもらいました。アンナは積極的に撮影に協力してくれたので何とか良い作品となったのです。

最後にギャラを受け取る時アンナは本当にうれしそうに受け取ったのです。しかし友人のユーリアは大金にも関わらず喜んだ様子は見られなかったのです。
彼女達の六カ月分の給料と同じ金額を支払ったのですからユーリアはアンナに感謝するべきだったのではないだろうか....