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ロシアタレントとの出会い#19

モスクワに初めて行った時、日本では考えられない事を多く経験しました。 ホテル内にあるドルの両替所の事です。両替所の窓越しに女が指先で『金を早くいれろ』と指示するのです。足りない分ルーブルの古い紙幣を出したらその女が紙幣がきたないと突き返したのです。あまりに横柄な態度なので思わず『古くてもあんたの国の紙幣だろー』と私は怒鳴りつけてしまいました。 それからカメラ店でフイルムを買った時にも同じことを経験しました。フイルム代を古い紙幣で支払ったらきたない紙幣だからと店員が突き返すのです。私は頭に血が上りゼスチャーを交えて英語で文句を言いました。『この金はこの国で両替した紙幣だ!』と...店員は私の言った事を理解したのかどうかわかりませんが急におとなしくなってしぶしぶお金を受け取ったのです。彼らは相手の態度によって横柄になったり、強い態度で接すると仕方なくおとなしくなる事に気がつきました。 参考までにトイレの話もしたいと思います。 それは男子トイレのことです。立ち小便するのに位置が高すぎてつま先を立てて用を足さなければいけません。私などは短足ですからジャンプしても届きません。仕方なしに大便用のトイレを見つけて駆け込んだことがしばしばありました。つまり男子用立ち小便用の壁掛け小便器(壁掛けストール型)の高さが問題なのです。足の長い人には大丈夫だと思いますが殆どの日本人は困っているはずです。空港やホテルなど公共の場所は私が経験した限り不親切な便器でした。要するに大人から子供まで使用できる床置小便局[ストール型]であるべきだと思います。この頃のモスクワのトイレは快適な場所ではありませんでした。 一流のデパートのトイレに行きましたが大便の便器はすべて台座が盗まれていました。如何して用を足すのか考えても想像ができません。『どんなに立派な建物でもトイレを見ればその国の文化がわかり、紙はその国の経済を語る...』と教えられました。 私がモスクに行き始めた頃のトイレットペーパーは手でもんでやわらかくしてからでないと使えないほど厚くて硬い紙でした。トイレットペーパーは日本から必ず持っていくことにしています。img005