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ロシアタレントとの出会い#34

img729ユーリアとカチューシャ二人の最後のシーンは一階、ロビーの茶色の大きなソファーに決めました。撮影にも慣れたのか二人の息もあって楽しそうにしている少女達、清潔感のある初々しい感じが印象的な二人でした。 ユーリアとカチューシャ、二人の写真を私は時間を忘れて撮影していた様です。最後のシーンを撮る時にはストロボの電池が残りわずかになっていました。 このシーンも沢山撮りたいと思いましたが電池切れで長い時間撮影を続けることが出来ませんでした。残念... 当時は手持ちのストロボを使用していた為、十分な機材力で撮影できる環境ではなかったのです。ユーリアの一回目の撮影は機材が無い状態での撮影だったので大変な努力をして撮影したのを記憶しています。次回、撮影の時は何とか機材を改良して少しでも良い状況で撮影をしなくてはと考えていました。 カチューシャとユーリアの撮影が終わったので集合したホテルの前まで車で移動しました。カチューシャの母親がホテルまで迎えに来ていました。帰り際にカチューシャは少し興奮気味に『今日は最高に楽しかった』と私に話し『又会いましょう』と言って握手して別れました。 ユーリアはアシスタントと明日の撮影の打ち合わせをしていました。打ち合わせが終わるとユーリアは『明日の朝の集合時間は9時ね』と私に確認し...『又明日』と言って友達と一緒にメトロの方に歩いて行きました。この日はすごく寒くて吐く息が真っ白...近くのビルの温度計を見上げると気温は-20度となっていました。 スタッフと別れてホテルの中に入りパスポートを提示してロビーを抜けてエレベーターに乗って部屋に戻りました。荷物を整理してすぐに明日の撮影の用意をしなくてはなりません。撮影済のフイルムの整理が済むと明日使う機材のチェック、フイルムの用意など完璧にしなくては...気が付くと夜の12時を過ぎていました。