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ロシアタレントとの出会い#39

3637想像を超えたユーリアの人気に私は驚かされた。一人のモデルを撮り続けるとは思ってもいなかったが取り敢えずモスクワへ行く決心は出来た。 前回、ストロボの光量不足で大変苦労したので今回は海外でも使えるようなストロボを購入して持って行くことにした。当時はフイルムやバッテリーなど重いものばかり...機材を含めると手荷物の重量制限の20キロはすぐにオーバーしてしまう。カメラとフイルムだけは肌身離さず...機内持ち込み。持って行きたいものは沢山あるがどれを持って行くかどれを外すか...いかに手荷物を最小限にするか...毎回の事だが荷物の準備は出発直前までかかる。とにかく過去の経験から撮影に必要なものだけはどんなに重量をオーバーしても自分の手で持って行くことにしている。ユーリアの衣装はサイズが特殊なのでモスクワで購入することにした。 モスクワに到着後、別荘の確認をしなければならない。日本から別荘を探すようにスタッフに指示していたにも関わらず彼らが見つけてきた別荘はあまりにも粗末な別荘だった。激怒する私に彼らは『一生懸命探したが見つからなかった...探すのは大変』と愚痴を言う。当時は借りられる別荘が少なかったので彼らの言い分も理解できるのだが撮影場所が無ければ撮影は出来ない。特にユーリアを撮る場合は人の目を気にせず安全なところでないと撮影できない。スタッフと撮影できるような別荘を必死で探したが見つからない。前回使った別荘を再度借りられないか交渉したところ借りることが出来た。この別荘は庭も広く部屋数もあり調度品も豪華だったので申し分ない別荘である。運良く借りることは出来たが...足元を見られてしまったのか借りる費用は前より高い金額を要求されてしまった。『仕方ない』。ヌードの撮影はどこでも撮影できるわけではないのでどんなに費用がかかっても安全な場所であればOKせざるを得ない。何とかユーリアを撮影する準備が整った。 ホテルに帰りほっとする間もなく撮影機材の点検...毎回の事だが誰にも頼れない自分一人だけでしか出来ない作業である。明朝、日焼けしていないユーリアが現れることを祈って眠りについた。日本から何回もアシスタントに連絡してユーリアには絶対日焼けさせないように頼んだのだが...翌朝ホテル前に9時集合...。