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ロシアタレントとの出会い#40

img975ユーリアが地下鉄の入り口から歩いてきた。 『おはよう』と言いながら近づいてくる。 久しぶりに会うユーリア、薄いブルーのセーターが良く似合っていてなんだか前よりきれいになったように見えた。ホテルの前の駐車場からモスクワ郊外にある別荘へ出発。約一時間で別荘に着いた。前の撮影の時は一面の雪景色だったので庭がこんなにも広いとは知らなかった。 周囲が高い塀で囲まれているので安全、人の目を気にせず心配なく撮影ができることを確認できた。庭の奥にはプールもあり花あり、木あり、自然に囲まれた豪華な別荘だった。木が多いせいか真夏なのに結構涼しい。 撮影機材を運びこんでから皆でお茶を飲みながら一休憩。撮影に慣れていないモデルの場合はお茶を飲みながら雑談することにしている。モデルとカメラマンとの信頼関係を作るためでもある。しかし現地スタッフは食べる、飲む、話す...パーティが大好き。いつまでも話していて仕事を始めようとしない。私がしびれを切らして立ち上がっても気にしないで楽しそうに話しているのだから困ってしまう。国民性だから仕方ないと思うのだがユーリアは違う。ユーリアは皆と雑談しながら鏡を前に置いてメークをしたり衣装を選んだり無駄に時間を過ごさない。仕事に真剣に取り組むユーリアを見習うべきと常々スタッフに言い聞かせている。しばらくしてからユーリアと二人で部屋や庭の様子を見ながら打ち合わせをして歩いた。 庭で楽しそうにしているユーリアが何とも自然で思わずシャッターを押してしまう。楽しそうにポーズするユーリアはまだあどけなさが残る少女だった。この時の写真はごく一部しか作品に使っていない。今フイルムやビデオのオリジナルテープを見直している。作品に使わなかった未使用のフイルムがかなり沢山あることに気が付いた。