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ロシアタレントとの出会い#42

D22ユーリアの初めての夏の撮影、撮影初日の事を書きます。 前回の冬の撮影ではストロボの光量が充分でなかったので、今回は日本からコンバーターと大型ストロボを買って持って行きました。しかし、コンバーターの容量が小さかった為、ストロボを数回発光させると電源が落ちてしまい結局、ストロボを使うことが出来ませんでした。  ユーリアを撮影する前の6年間は手持ちストロボに写真用乾電池を三脚にセットして撮影していました。当時の機材はすべて重いものばかり...フイルム10本が約300グラム、約10キロぐらいは持って行きました。バッテリー1個の重さが1キロ、この1個の電池でフイルム50本ぐらいしか撮れませんでした。バッテリーは毎回67個持っていただろうか。モスクワに出発する前は持って行く荷物を決めることが大変だった。機材の重さを量っては余分な物を減らしていた。今はデジタルになったのでだいぶ楽になったとは言え出発前の荷物の重さとの戦いは同じである。ユーリアを撮影するようになって増えたのが衣裳だった。  撮影初日、ストロボが使えず本当に困った。しかしこの日はラッキーでした。天気も良く部屋に陽が差し込む明るい別荘だった事もあり、レフ板をうまく使い撮影出来ました。撮影条件が悪かった場合、どうしたら良い写真が撮れるか...私は原点に戻って考えます。自分の感性と経験と技術をフルに使って撮影すれば良い作品につながると確信しているからです。もちろん良いモデルが第一条件ですがカメラマンの感性と技術も重要だったことは確かである。  最初の夏に撮影したユーリアの写真は『写真集Part2』の半分を占めています。最初ユーリアを撮っている時『本当にユーリアはきれいだ』と思いながらシャッターを押していたことを覚えています。撮影初日は苦労が多くありましたが本当に良い写真が撮れたと思っています。『災い転じて福となる』。