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ロシアタレントとの出会い#47

6月末からモスクワに行きました。 今回の目的は現地に置いてある撮影機材の整理や撮影に使用した衣裳の整理をする為でした。毎回撮影スケジュールをこなすだけで精一杯の20年、荷物の整理をする時間も無く帰国していた。その為、衣装や機材は良く盗まれた。盗まれる度に保管場所を変えたりしてきた。 今はデジタルになりフイルムもカメラもストロボも変わってしまったので置いてある荷物の整理をしなければといつも思っていた。しかし紛争などがありすぐに行くことが出来なかった。現地に置いてある撮影機材や衣装などの多さを見て20年の月日を痛感している。当時はフイルムで撮影したので機材もアナログ...今思うとこんなに重い三脚やストロボを良く使って撮影していたなーと自分でも感心している。当時はストロボに使う積層電池も毎回日本から運び、空港で重量オーバーと言われ料金を払ったり...行く度にいろいろな経験をした事を思い出した。  以前、撮影したモデルがモデルエージェントのオーナーになっていて私の事を覚えてくれていた事もうれしかった。当時情報を提供してくれたスタッフやモデル達と食事をしながら20年間の出来事を皆で思い出していた。 偶然にもモデル、ヴァロリー・イレーネと食事をすることになり彼女からモデルの情報を聞くことも出来た。『私もユーリアの写真のように撮って欲しかった』と言った彼女。私の作品集を見せると非常に良く理解してくれて協力したいと言ってくれた。 私に情報を送ってくれた人たちが若くして亡くなっていたり...無我夢中で仕事をしてきたが気が付いたら20年も過ぎていたのだ。数えきれないほどの人と仕事をしてきたのだなーと改めて20年を振り返っている。 今回は懐かしい再会、偶然の出会いがあったりして楽しい時間を過ごせたと思う。  私は前から20年を区切りにロシアでの仕事を辞めようと思っていた。しかし今回ロシアに行ったことで新しい情報や協力を得ることが出来た。これは仕事の終わりでなくスタートとしよう。又、ロシアで撮影を続けたいと思う意欲が出てきた。今回現地スタッフとユーリアのフイルムを見直しながら会話のシーンを重点的にチェックしてみた。次回作はユーリアの会話のシーンを沢山入れた作品を発表しようと思っています。 img